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逃避行(フランス徒然日記vol.3)

こんにちは。

お料理教室Table Bourgeons... の和実です。


今回もフランス徒然日記をお届けしております。フランスに来てすぐのコロナ蔓延はすでにブログで綴っておりましたが、実は私が必死に感染阻止したかった切実な訳があったのです。それはフランス在住の友人達と集まる予定があったから。それも子供も夫も抜きの女子会!パリ近郊にすむ友人と合流して、アンジェに住む友人宅へ2泊3日のプチトリップ。久々に集まる彼女たちとのおしゃべりはもちろんのこと、開催中のパリオリンピックの応援に、ショッピングにもレストランへも行きたいし。とにかく盛り沢山の3日間だったのです。


お邪魔したした街《Angers/アンジェ》は、アンジェ城を中心に旧市街が広がる小都市。アンジェ城は防御のためのものでお城というより要塞といったほうがしっくりくる外観で、ロワール地方に多い王族の住居としての豪華絢爛なそれとはガラッと雰囲気が違うのが写真からも伝わることでしょう。




”小”都市ながら一通りのものは何でも揃っているAngers。イメージしやすいもので言うならば、路面電車が走っていたり、小さいながらもデパート(ギャラリーラファイエット)やスタバがあったりするところ。私のいる田舎の最寄り街Bloisではそのいづれもありません。かと言って別に困るわけではなく、あくまでも比較の対象としての話ですが。それにアンジェには大学がいくつかあるおかげで若者が多く、また、フランス語の発音がきれいな街としても名高いことから語学留学生にも人気。だからとっても活気があるのです。


日中は街散策を満喫。コンパクトさがまたちょうど良いのも小都市の魅力で、自転車を借りて町中端から端までスイスイ移動。円安問題も大前提にはありますが、めっきりブランドなどには興味が無くなった私は、とにかく掘り出し物を探すことにアンテナを張り巡らせ、気になるブティックを片っ端から物色。アンジェではフランス人作家のアクセサリーや、日本では聞いたこともない無名のお店で好みのお洋服をゲットして、大満足のショッピングでした。


ここでちょっと余談ですが、フランスではセール期間が法律で決められていて、その期間以外はセールすることを禁じられています。私のフランス滞在時期はすでにセール期間終了後。



でも、そこでがっかりする必要はありません。セール(SOLDE)と謳うことが事ができないだけであって、実際にはセール後も店舗の奥で前シーズンアイテムを「最終価格/derniere prix」と掲げて、安く販売しているから!セールの残り物ですが、お気に入り品を安く見つけられたらラッキーです。


お昼時はテレワークメンバーも合流しての街ランチ。今アンジェで話題の人気スポット《Biltoki》へ。ここはいわゆるフードコートで、開放的なホールの中には16店舗が入っています。気軽にモーニングから夜飲みまでカバー出来るとあって、とっても使い勝手が良さそう。

平日だったこともあり、周りを見渡すと同僚とのランチに利用している方も多かったように思います。さてさて、どのお店もおしゃれで美味しそうなので悩むところですが、オイスターバーを発見し、吸い寄せられるようにアぺは生ガキで決定!



もちろん冷えた白ワインも忘れずに。オイスターバーは品種の違うカキを食べ比べできるのが嬉しいところ。ん~ん、美味しい。この日はカンカル産とジラルドー。夏に牡蠣の話をすると、私の周りのフランス人はこぞって「今は牡蠣のシーズンじゃないのに。。。」といいます。というのもフランスではBREが付く月、つまりはseptembre(9月), octobre(10月), novembre(11月), décembre(12月)がカキの美味しいシーズンだといわれているのは有名な話。とは言え、とにかくフランスにはいろんな品種がありますので、お店の人と話をしながら好みのカキを探ってみてください。きっと好みのものが見つかるはず!私はミルキーなカキよりも瑞々しく磯の味がするタイプが好みで、今回はカンカルが好きだったなあ。



さて、次はアぺに続くご飯探し。フランスに来てすでに2週間が経った私の口はアジアンを求めておりました。そこでベトナム料理のボブン(和え麺)をチョイス。これがまた美味しい!具沢山で食べ応えもあり。ベトナム料理はフランス人にも人気で、この日も行列ができておりました。



夜は夜で街へ繰り出し、地元民に人気のビストロ《Bistrot des Ducs》へ。予約必須のレストランで、この日もたくさんのお客で賑わっていて、自ずと期待も高まります!


前菜はやっぱり滞在中一回は食べたいフォアグラをチョイス。イチジクのコンフィチュールが添えられていました。



メインはタコのリゾーニ、チョリソソース。タコは柔らかくゆでられたものをぶつ切りにしてソテーされていました。リゾーニというのはお米ではなく米粒状のパスタを使ってリゾット風に仕上げたもの。フランスでのタコ料理に興味が沸いてのチョイスでした。チョリソソースとの相性がとっても良かったので、いつか真似したいなと思った組み合わせ。



〆のデザートはお腹がいっぱいで一番軽いデザートのフルーツサラダ、カシスソルベ添えをチョイス。ハーブのレモンバーベナで香りを付けたさっぱりフレッシュフルーツが、気分にピッタリ。



お腹も満たされ、食の探求心も満たされ、大満足のビストロナイトでした。



楽しい時間はあっという間に過ぎ去るもの。最終日は友人宅でゆっくりランチ。暇な私がランチ調達の役目を買って出たわけですが、何せフランスのテイクアウトは大抵チョイスの幅が狭く、尚且つ美味しくない!!どうしようかと思ったものの、昨日ランチしたあのフードコートに舞い戻り、気になるものをちょこちょこ買って帰りました。



スペイン料理とベトナム料理のごちゃまぜ総菜ながら、どれも美味しく満足ランチな午後。特にスペイン料理屋さんのピンチョスは、見た目の可愛さに負けず劣らず味も美味しくて、総菜作りにおける学びがありました。


快く泊めてくれた友人、テレワークしながら合流してくれた友人には大感謝。彼女たちも日仏家庭のママたち。フランスの地に根を張り、海外生活を頑張りながらも楽しむ彼女たちに刺激を受け、いろんな話を分かち合い、共感し合った3日間。まだまだゆっくりしたいと後ろ髪を引かれながら、女子会の幕を閉じたのでした。


昔レッスンでも紹介したことのある「crème d'Anjou/クレームダンジュ」は、ここアンジェ発祥とされています。レッスンではレモンカートを中に閉じ込めるアレンジをしたバージョンでした。作り方が気になった方は、この度新たにStoreにて動画&レシピをご購入いただけるようにアップしましたのでご活用下さいね。レモンカート(レモンクリーム)の作り方も学んでいただけます。



レモンのクレメダンジュの《動画&レッスン》はこちら


今日も最後までお読みいただき、有難うございました。フランス徒然日記はまだまだ続きます。次回もお楽しみに!


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